【for B】終演致しました!
こんばんは☺️
今回から始めましたレターシリーズ"for B"では、初めてのバレエ音楽に挑戦し、ドイツ3大Bの作曲家の作品をご紹介させて頂きました。
4歳から88歳までの幅広い年齢の方々に応援していただき、無事終えることができました。いらして下さった皆様、本当にどうもありがとうございました😌
これからも大好きなピアノと真摯に向き合って精進して参りたいと思います。
年に一度のソロリサイタルでまたお目にかかれましたら幸いです。
今後の演奏活動に参考にさせて頂きたいと思いますので、ご感想等メッセージをお寄せいただけましたら有り難いです。下のコメント欄にお願い致します🤲
少し早いですが、、、
来年のリサイタルは音のパレット第3弾
黄色を予定しております。
黄色の装いで皆様にお会い出来ることを楽しみにしております!
田坂麻木
【for B】⑤Moon light Sonata/ピアノソナタ 月光
For Bプログラムノート最終回の今回は
どこかで一度は耳にしたことがある、
《ベートーヴェンの月光》について。
静かな湖の水面にくっきりと映った触れる事のない月の光が、心の奥底を照らすように、粛々と音楽が進んでいます。
高校生の頃、音楽の授業で観た、実話を基に作成された映画【ベートーヴェン不滅の恋】。激動の時代を生きるベートーヴェンと、教え子で後に恋に落ちるジュリエッタとのやり取りが描かれていいます。
その映画の中で忘れられないシーンがあります。
ベートーヴェンに娘が恋していると知った父親は、彼女に彼の耳が聴こえなくなってることを伝え恋を諦めさせようとします。父の言葉を信じようとしない娘は、自分の目で確かめに行く事に。
そこには、耳をそのフォルテピアノ(当時のピアノ)にあてながら、自分の弾く月光を必死で聴こうとするベートーヴェンの姿がありました。
父親が話していたことが本当であり、自分に打ち明けてくれなかったという裏切られたように感じたジュリエッタはそのままベートーヴェンから距離を置きます。
またベートーヴェンも、難聴になり、自分の"音楽家"としての立ち位置が奪われていく不安、それを認めたくない自分とその事に気付かれたくなかった彼女からの失望により、ひどく落ち込んでしまいます…
という、劇的なシーンはいつ見ても胸が痛くなります。
15分程の短いソナタですが、激動の人生がギュッと濃縮されたような密度の高い音楽を、お楽しみください。
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最終回までお読み頂きありがとうございました!
さて、来週の土曜日はいよいよリサイタルです!
来週のこの時間に、皆様とお会いできるのを楽しみに会場でお待ちしております☺️
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田坂麻木 ピアノリサイタル
for B
2019/10/05(土)
18:30開場(19:00開演)
⚠️上記の開場時間に合わせて、ホールまでのエレベーターが作動致します。お時間をご確認の上お気をつけてお越しいただきますよう、宜しくお願い致します。
@和光大学ポプリホール鶴川
チケットはこちらから:
田坂麻木 ピアノリサイタル -for B- in東京 - パスマーケット
【for B】④Rhapsody No.2/ラプソディー2番
今日はブラームスが作曲した2つのラプソディーop79/2について…
1877年から1879年にかけて、ブラームスは夏の間、オーストリア南部のケルンテン州にあるペルチャッハという町で過ごしました。
この町はアルプスの山々に囲まれ、ケルンテン州最大の湖、ヴェルダー湖が美しく水面を輝かせる自然豊かな地です。
ブラームスはこのペルチャッハの自然の美しさを好み、親交のあったクララ・シューマン(1819-1896)に宛てて「(ペルチャッハには)たくさんの旋律が飛び交っていて、それらの旋律を踏みつけないようにしなければならない」と手紙を書いたそうです。
このラプソディーも3回目の滞在であった1879年の夏に同地で作曲が開始され、翌年1880年にブラームス自身によって初演されました。
この作品はブラームスが最も心を許したと言われる弟子の作曲家エリーザベト・フォン・シュトックハウゼン(1847-1891)に献呈されています。
2曲からなるラプソディの、今回は2番をお届けします。曲の冒頭から1小節ごとに転調し、雄大な景色を作り上げます。大自然の寛大さをベースに、美しく儚げに奏でられる心情をお楽しみ頂ければとおもいます!
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田坂麻木 ピアノリサイタル
for B
2019/10/05(土)
19:00開演(18:30会場)
@和光大学ポプリホール鶴川
チケットはこちらから:
田坂麻木 ピアノリサイタル -for B- in東京 - パスマーケット
【for B】③ Italian concerto/イタリア協奏曲
人生で一番最初に聞いたクラシック音楽って覚えていますか?
父の書斎で見つけた
白地にオレンジと茶系の絵画がプリントされたCD。
収録されていたのは、バッハのイタリア協奏曲。
それが私の初めて聴いたクラシック音楽でした。
イタリア協奏曲(独語:Italienisches Konzert)BWV971はバッハ作曲の1735年に出版された、チェンバロ独奏のための全3楽章の協奏曲です。
一瞬で惹き込まれ、
この曲ばかり聴いていました。
いつかこれを弾けるようになりたい、が
ピアノを弾けるようになりたい、になり
ピアニストになりたい、と夢に変わるまで
時間はかかりませんでした。
収録はピアノではなく、チェンバロで演奏されているものだったのですが。笑
チェンバロとは、姿形はピアノに似ていますが構造や音質は全くの別物。内部に張り巡らせている弦をハンマーで叩いて発音するピアノに対して、弦自体を爪で弾いて音を出すチェンバロはギターのような音を奏でます。
チェンバロで再現されていた弦楽器のアンサンブルのような豊かな音に、現代のピアノがもつ管楽器や歌声のような伸びやかな響きを織り交ぜ、表現の幅が広がったイタリア協奏曲をお楽しみにいただければと思います。
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田坂麻木 ピアノリサイタル
for B
2019/10/05(土)
19:00開演(18:30会場)
@和光大学ポプリホール鶴川
チケットはこちらから:
田坂麻木 ピアノリサイタル -for B- in東京 - パスマーケット
【for B】②Nutcracker くるみ割り人形
前回に引き続きチャイコフスキーのバレエ音楽作品について。今日は皆さん1度は耳にしたことがある、《くるみ割り人形》のお話です☺️
主人公はシュタールバウム家の末娘、クララ。
クリスマスイブの夜、自宅ではパーティが開かれ、子供も大人もダンスを踊って楽しい時間を過ごしています。
そこに、魔法使いのようなミステリアスな雰囲気を持つドロッセルマイヤーおじさんが、子供たちにクリスマスプレゼントを配ります。
クララは、不格好な「くるみ割り人形」をもらい、なぜかとても心惹かれるのでした。
ところが兄のフリッツと人形の取り合いになり、くるみ割り人形は壊れてしまいました、、。
クララは自分のドレスの白いリボンを人形に巻き、夜遅くまで一人で看病します。
真夜中の12時の鐘が鳴った途端に、なんとクララの体は小さくなり、人形ほどの大きさになってしまいました!
そこから聖なる夜の夢のような冒険が始まります。くるみ割り人形は王子に変身し、クララをお菓子の国へ誘います。そこで出会う、金平糖の精、美しい雪化粧の松林、ロシアや中国の踊り、、、
どこかで耳にした馴染み深い曲がたくさん出てきますので、どうぞお楽しみに😌
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田坂麻木 ピアノリサイタル
for B
2019/10/05(土)
19:00開演(18:30会場)
@和光大学ポプリホール鶴川
チケットはこちらから:
田坂麻木 ピアノリサイタル -for B- in東京 - パスマーケット
【for B】① Sleeping Beauty 眠り姫
残暑の中にも秋の風を感じる季節になりました。皆さまお元気でいらっしゃいますでしょうか。
さて、10月5日のリサイタル-for B-に先立ちまして、当日のプログラムノートには書ききれない各曲の説明を、ブログにて5回にわたってお届けしたいと思います。
新しく始まるプロジェクト"letter series(文字シリーズ)では、文字に纏わる音楽を並べます。
第一回は"B"。
3大Bと称されるバッハ(Bach)、ブラームス(Brahms)、ベートーヴェン(Beethoven)の馴染みのある曲に加え、(Ballet music)バレエ音楽より、チャイコフスキーの"眠り姫"と"くるみ割り人形"をお届けします。
今日のブログではチャイコフスキー《眠り姫》について綴っていきたいと思います。
今回お届けするチャイコフスキーの曲はピアニストであり指揮者としても活躍しているミハイル・プレトニョフがピアノ版に編曲したものです。2時間半以上に及ぶバレエ演目から抜粋し、オーケストラの編成を見事にピアノに反映させています。その中から5曲を抜粋して演奏します。
まずは眠り姫のお話を簡単に。
なかなか子供のできない夫婦のところに、待望の娘が生まれます。名前はオーロラ、両親は盛大なお祝いを催します。森の妖精たちも招待され、1人1つずつ贈り物を持ってやってきます。
森にいる妖精は全員で12人、しかし用意されてるお皿は11枚。どうやら招待されていない妖精がいるようです。
それこそが、後にオーロラ姫を100年の眠りにつかせる元となる妖精カラボスです。
招待されなかったことに腹を立てた妖精カラボスは、誕生会に乗り込んできます。15歳の誕生日に指を刺して死ぬという呪いをかけに…
そこに現れたのが救いの妖精リラの精。カラボスの強力な呪いの魔法を1人で解くことは出来ずとも、オーロラを100年の眠りにつかせ、お祝いのパーティに参加した全員の時を止めます。
-運命の人が迎えに来たら、眼が覚めるようにと。
…ここまでが、《眠り姫》1曲目で起こる物語です。笑
100年の時を経て、、、森に狩りにある国の王子がやってきます。彼こそがこそがオーロラ姫の運命の人。リラの精は、王子を森の深くに眠るオーロラの元へと誘うべく、美しい姫の幻想を見せます。
このシーンが第3曲Visionで表現されています。
物語が進むにつれて、銀の精や、オオカミと赤ずきんも?!出てきます。
童話の世界に華麗な音楽で色付けられた作品をお楽しみにいただけたら幸いです☺️
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田坂麻木 ピアノリサイタル
for B
2019/10/05(土)
19:00開演(18:30会場)
@和光大学ポプリホール鶴川
チケットはこちらから:
田坂麻木 ピアノリサイタル -for B- in東京 - パスマーケット
【Duo Parel 国民楽派-終演-】
先週の土曜日、
DuoParel2回目の演奏会
【国民楽派のしらべ】が無事終演いたしました!
今回も会場いっぱいのお客様と
音楽を共有できました事、とても嬉しく思います。
ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
また、遠方より会場にお花を贈って頂いた皆様も
暖かなお心遣いに感謝いたします。
今回は北欧、ロシア、東欧を音楽で巡りました。
シベリウスもグリーグも今回初挑戦でしたが、
北欧の壮大な自然、寒々しい風、神秘的な森、
妖精の踊りを感じさせる音楽がとても新鮮でした。
サマーコースのように
たっぷりと音楽に浸かることができた
リハーサルの期間は、とても幸せな時間でした。
1人で練習する時とは違う発見がたくさんあり、
ゆかさんとのリハーサル後の自分の練習は
人が変わったように効率が上がる上がる。。笑
また精進して参りたいと思います。
秋に予定している2つの公演の準備も
スタートしております!
▼田坂麻木 ピアノリサイタル -for B-
2019/10/05 Sat 19:00開演
@和光大学鶴川ポプリホール
今回から新たに始まる”letter シリーズ”
第1弾は”B”から始まる作曲家と音楽を並べます。
▼高岸卓人×田坂麻木 デュオコンサート
2019/11/16 Sat 18:30開演
@成城学園前 サローネフォンタナ
ヴァイオリ二スト高岸卓人さんとの初共演!
そして作曲家 向井響さんによる新曲も
世界初演でお届け致します。
ぜひ、お楽しみに!