お腹の中のちょうちょ

ピアニスト田坂麻木の音楽と関係あったりなかったりな日々の記録

日本歌曲

 

丁度1か月前、隣町ライデンで

日本音楽を中心としたコンサートがありました。

私が通う音楽院から歌手3人とともに、

普段意識せず使っている言葉や、

自分の国の文化について改めて考える貴重な時間となりました。

 

....と、定型文のような感想はこれぐらいにして。

今回私が一番ここでお伝えしたいのは日本の歌曲の美しさです!

日本歌曲の詩と音楽を読み解くと

まあ、なんと、艶めかしい・・・!

海外では割と批判的な意味で認知されている

「Honne to Tatemae (本音と建て前)」ですが

私はこういった社会だったからこそ生まれた

儚く美しい曲が日本歌曲にはたくさんあると思うのです。

 

音楽では心の中にあるドロドロとしたものを

余すことなく吐き出せます。

それは万国共通です。

ただ表現に大きな違いがあるように思います。

 

愛している!愛しているんだ!!

(でもママが許してくれない。

パパもダメだっていう。

この世を恨むよ!!!)

と歌い上げるものが多い欧州の曲(個人的な意見ですが)に比べると、

 

日本歌曲は

あのとき実は僕たち両想いだったよね...?

ももう遅いね。死のう。。

と「もう!確認しないから!後悔するのよ!」と

しっかり者の学級委員にお説教されちゃいそうな

ジメジメしたものが多いように思います。

(個人的な意見ですよ!)

 

余談ですが、

最近演歌も好んで聴いていて、

天城越えなんて

「誰かに盗られるくらいなら殺していいですか?」ですよ。

恋というのは人を狂わすものなのだなと思いました。(24歳/学生/M)

 

今回のコンサートで特に印象的だった

風に吹かれて散っていく桜と昔の恋を重ねて歌った「さくら横ちょう」(中田喜直作曲)

伴奏をしながら目頭が熱くなり鳥肌が立ってしまった「霧と話した」

も素晴らしく美しい失恋の歌です。

春先にお勧めするものでもないのかもしれませんが。。

 

ジブリ音楽が持つ懐かしさや純粋さは

ここオランダでも人気で、認知度も高いのですが、

日本歌曲が表す、日本人のお腹の底に眠る

艶めかしさや妖艶さも広めていきたいものです!