お腹の中のちょうちょ

ピアニスト田坂麻木の音楽と関係あったりなかったりな日々の記録

プログラムノート③ショパン バラード3番

 

私がこの曲に出会ったのは、中学3年生の秋。
高校受験の入試の課題曲でした。
その当時は先生に言われたことをとにかく頭と身体に叩き込むことに必死で客観的に音楽を楽しむ余裕はありませんでした。
月日は流れ、、、10余年、、、10余年?!?!
流れすぎた気もしますが、久しぶりに再会したこのバラードの濃厚さたるや!
15歳の私には知る由もなかった愛憎劇がたくさん盛り込まれていたのでした。

登場人物は若い騎士と水の精・オンディーヌ。
人間と精霊の禁断の恋を、ショパンは繊細かつ大胆に音楽で表現しました。

曲の冒頭、恋人同士の

「ねえ、ずっと好きでいてくれる?」
「当たり前だろ」
「本当に本当?」
「本当だって」


…のようなあまーーーーいやり取りがあり、
そこから湖のほとりで穏やかな時間を過ごすのですが、どの時代も女性は彼に本当に愛されているか不安になるようで…


≪彼が私を本当に愛してくれているか不安です。≫

 

とオンディーヌもYahoo!知恵袋に投稿してしまうんですね。そして、

 

≪別の女性に化けて、彼を誘惑してみては?≫

 

というベストアンサーにたどり着いてしまうのです。どうなる騎士。どうするオンディーヌ。

 

そこからの物語はショパンの天才的な描写と共にお楽しみいただければと思います!

------

田坂麻木ピアノリサイタル
🌹Opus.赤
2018/10/13(土)
19時開演(18時30分開場)
大泉学園ゆめりあホール
ドレスコード:赤いものを身に付けてお越しくださ

チケット: https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01euy8zmvckr.html

 

f:id:tasakamaki:20180924180030j:image