お腹の中のちょうちょ

ピアニスト田坂麻木の音楽と関係あったりなかったりな日々の記録

プログラムノート④ラフマニノフ:前奏曲

 

これまでの長い音楽の歴史の中で、前奏曲というスタイルは様々な捉え方をされてきました。

元来、即興的に演奏されるものでしたが、後にそれを楽譜に書き残すようになり、演奏技術を披露したり、自由な作風を受け入れる曲と変貌していきます。


コースの前菜として提供していたのだけれど、
あれ?この料理、単品としても出せちゃうのでは、、、?と作り手たちは気づきはじめ、
翌週からメニューにちゃっかり載せちゃうような感じですね。

 


ただ、前奏曲だけでは単品としては短いし、
出版するには何曲かでまとめた方がいいかな~、、、🤔


その場合どうやってまとめたらいいかな~😑

 

う~、、、ん😖

 

あ、、、吾輩いいこと思いついちゃったのでは、、、🤭

 

と、ある有名作曲家は閃いてしまうのです。
大作曲家バッハが平均律クラヴィーア集で成し遂げた
全調制覇(ド~シまで長短調各1つずつ)を受け継いだらいいのだ!!!ということに。
それに気が付いたのが、そう、ショパンでした。(ラフマニノフではない


そしてショパンは見事に前奏曲を24調で書き上げ、
それに便乗して俺も!俺も!とドビュッシースクリャービン、そしてラフマニノフも同様に書き始めます。


とはいえ、ショパンは24曲で1つの集大成としていますが、ラフマニノフは最初から1つの大きな集合体として前奏曲の作曲に取り掛かったわけではありませんでした。
初めての前奏曲は1892年に、後に10曲の前奏曲集を1903年、別の13曲の曲集を1910年に発表し全調24曲を完成させました。


ラフマニノフの最大の特徴であり魅力であるポリフォニック(多層的な音楽)な書法がいかんなく発揮されています。心臓を鷲掴みにされるような、運命を試されているような、、、。ドラマチックな音楽が盛りだくさんです。

今回はラフマニノフの各時代の前奏曲から計4曲をお届けします。


いっしょに長い時の流れを体験しましょう🌹

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田坂麻木ピアノリサイタル
🌹Opus.赤
2018/10/13(土)
19時開演(18時30分開場)
大泉学園ゆめりあホール
ドレスコード:赤いものを身に付けてお越しくださ

チケット: https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01euy8zmvckr.html