お腹の中のちょうちょ

ピアニスト田坂麻木の音楽と関係あったりなかったりな日々の記録

【Op.BLACK】2つのワルツ

今回のOp.BLACKには、-黒の宴-という副題が私の中にあります。

黒の持つマイナスなイメージだけでなく、遊び心や妖艶さを放つ音楽をプログラムに取り入れました。宴を彩る2曲のワルツをご紹介します🩰

 

○No.1 op.18 in 変ホ長調

演奏会で取り上げる事は多くはないように思いますが、有名な曲ですので皆さんもどこかで耳にした事があるのではないでしょうか。


はじめてこのワルツを聴いたのは、幼馴染のお家にあった電子ピアノの自動演奏でした。

出だしの「なにか始まる…!」という高揚感と、その後に続く舞踏会のような音楽に一度聴いただけで虜になってしまいました。

そして何より、ピアノを習い始めたばかりの私にとっては、こんなに沢山の音が一度に聴こえたり、飛んだり跳ねたり音が遊んで聴こえることに感動を覚えました。

密かにずっと憧れていた曲でしたが、なかなか学ぶ機会がありませんでした。 

今回、あの電子ピアノの演奏にワクワクしていた気持ちも一緒に引き連れて、皆さんに聴いていただけることを楽しみにしています☺️

 

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○No.7 op.64-2 in 嬰(えい)ハ短調

小学生の頃指示していた先生はとても情緒豊かで、森羅万象に彩りを見出されるような方でした。

「7番のワルツは、ため息からはじまるの。」とレッスンでお話して下さったことをよく覚えています。


音の連なりが半音(すぐ隣の鍵盤)滑るかのように落ちることで、確かに、はぁ・・・、と聞こえるのです。

なんともいえない色気や情感が醸し出されるのですが、ショパンでは半音がよく使われます。

声楽家に恋する事が多かったショパン特有の、音の紡ぎ方の表れなのでしょうか。

ピアノでは出せない音の間を自由に行き来する声楽に、音楽の表現の幅や、自身の気持ちの抑揚を重ねているのかもしれません。

ぜひ皆さまには"お気に入りの半音スポット"を探して頂きたいです😌

 

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音のパレット vol.4
♟Op.BLACK ♟

 

○日時
2022年10月16日(日)
14:00開場 /14:30開演

 

○会場
和光大学ポプリホール鶴川
〒195-0053 東京都町田市能ヶ谷1丁目2−1

 

○ドレス コード
黒🎩

 

○プログラム(予定)

📓F.ショパン
エチュード 大洋/革命/黒鍵

📓L.v.ベートーヴェン
ピアノソナタ 悲愴

📓J.S.バッハ=ブゾーニ
シャコンヌ ニ短調 

and more…🖊

 

○チケット
一般: ¥3000
under 20: ¥1500
※未就学児不可

▼チケットサイト🎫▼
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/021dfj52hjd21.html

 

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