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お腹の中のちょうちょ

ピアニスト田坂麻木の音楽と関係あったりなかったりな日々の記録

オケ体験

先週の土曜日、

友人に誘われて参加した

"アインシュタインについてのレクチャー"の公演がデルフト工科大学でありました。
 

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このレクチャーは、
科学者でありコメディアンである朗読者が大筋を説明しながら、
ダンサーとオーケストラで、アインシュタインの発見を視覚と聴覚で紐解く、
というとても面白い構成でした。
 
いつも個人で活動することが多いピアニストとしては、
どんなに弾く量が少なかろうと、
その内8割は実際お客さんには聞こえていなかろうと、
リハーサル2日前に出演の打診が来ようと、
リハ当日まで何の曲を弾くのか知らされていなかろうと、
二つ返事で友人のお誘いにokし、私のオケ体験が始まりました。
 
学部生のときにも、プロジェクトや試験でオケに入ることはありましたが、吹奏楽団は初。
吹いてから音が出るまでに多少の時間がかかるので、私はフライングしてしまうことが多く…
ましてやキーボードではその辺の微調整がなかなか効かないので、新たな発見でした。
E=mc2 (え?= また ちょっと早い 2秒)といったところでしょうか。
 
指揮を見て弾くのも中々慣れず、合図こっちにください!という強い思いが鋭い眼光(光速度c)となって、
今回誘ってくれた友人である指揮者をぐさぐさ刺していたと思いますが、最後まで助けてくれました。ありがとう!
 
 
本番が始まる前に大学のステキ図書館の原っぱになっている屋根に登りみんなで記念写真。
このとき団員の何人かが私を中国人だと思っていたことが判明。
「あの中国人の子どうした?前に来ないと写らないよ!」
量子力、いや、両視力を今一度確認して欲しい。
私、真っ赤な口紅塗ると中国人に思える顔してるもの。みなさん良視力です。
 

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無事に本番を終え、楽器を片付け楽屋で休んでいると、
警備のおじさんが満面の笑みで携帯片手にやってきました。
「君の双子を見つけたよ!」
 
じゃーん!
 

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いや、また、中国人!
というかちょっと、歳、違うでしょう?!
これがアインシュタイン先生も驚く創造力の力?確かに世界が覆われたような気分でした。
 
そしてそのあとは打ち上げで3時まで飲み明かし、団員さん達との絆を深め泣く泣く別れを告げ帰宅。
2週間があっという間に過ぎ(あゝ、相対性理論やっと出せた…)思い出に浸っていたところ、
翌朝に教会でのバイトがあることを思い出し青ざめながら目覚ましを6個セットして眠りについたのでした。
 
(ちなみに4個目の目覚ましで起きました。)

なんて日だ!

と、叫びたくなるときも

たまにはありますよね。
 
今日はそんなある日についてのお話。
 
遡ること数ヶ月前、
修論提出に追われ、徹夜の日々を過ごしていました。
 
そんな睡眠時間も練習時間もままならない中、
私のスケジュール管理の甘さで、
1日に
ランチコンサート、
プレゼン、
バイト代理
が重なってしまいました。
 
ランチコンサートは市内の図書館。
同期から、
「図書館コンサートは覚悟しておいた方がいい。
会場はフロアの隅っこだけれど、
勉強している学生さん達と80人のお客さん達に囲まれる不思議空間はなんとも言えない。」
と忠告されていました。
 
彼女の助言通り、客席は満席。
その脇で勉強している学生さん達が居たり、移動している子供が居たり、まさに不思議空間…。
MCの方は何度訂正してもMaKo TasaKIが直らず始終一体誰のコンサートだったのか…と思いながらも会場を後に。
 
そして学校へ直行。大の苦手なプレゼンは、案の定
"宿敵パーカー大佐"(いつもパーカーを羽織っているサークルにいる男の子)によりコテンパンに打ちのめされ終了。
特に発音に対して厳しい意見をもらった私に、6年間一緒に苦楽を共にした同期は
「そんなことない!マキの英語がどれだけ成長したか!簡単な僕の名前すら発音出来なかったんだぞ!」
とフォローしてくれたのですが、フォローできてないよ。
もういいから、ね。でも、ありがとうね。
*パーカー大佐のおかげでプレゼン本番はうまくいきました。その時のお話はまた後日…
 
精神的ダメージを受けながらバイトへ。その日に限ってトラムが動かず、バスでしか目的地に到着できないことが判明。そのバスは3分後に出発。トラムの駅から全速力で走りなんとか飛び乗りました。
そしてバイト先に遅れる電話をしたところ、オランダ語しか通じない!(普段英語が通じる事に感謝しました)
私の約6年間の成果を試すときが来ました。
 
「Bus! nu! bus! nu!」
 
bus...bus(バス)
nu...now(今)
 
因みに発音は【ブス】【ヌ】です。
パーカー大佐も私のこの発音は馬鹿にできないはず。完璧でした。
バイト先の方は一瞬で何が起きたか察知してくださいましたから。
*後に私のあまりの慌て様から察知したのであって、なにを言っているのかわからなかったと判明しました
 
 
バイトを終え、23時半に帰宅。
今日はなんて日なんだ、、と珍しく気が滅入っていた所に一通のメールが。
図書館コンサートに来てくださったお客様の1人からでした。
 
『ステキなコンサートを本当にありがとう。天国にいるのかと思う様な演奏でした。』
 
 
この一言で"なんて最悪な日だ!"が
"なんて最高な日だ!"に変わり、
幸せな気分で眠ることが出来ました。
ありがとうを言わなくてはいけないのはいつも私の方です。
ありがとうございました。
 
 
 
 

日本歌曲

 

丁度1か月前、隣町ライデンで

日本音楽を中心としたコンサートがありました。

私が通う音楽院から歌手3人とともに、

普段意識せず使っている言葉や、

自分の国の文化について改めて考える貴重な時間となりました。

 

....と、定型文のような感想はこれぐらいにして。

今回私が一番ここでお伝えしたいのは日本の歌曲の美しさです!

日本歌曲の詩と音楽を読み解くと

まあ、なんと、艶めかしい・・・!

海外では割と批判的な意味で認知されている

「Honne to Tatemae (本音と建て前)」ですが

私はこういった社会だったからこそ生まれた

儚く美しい曲が日本歌曲にはたくさんあると思うのです。

 

音楽では心の中にあるドロドロとしたものを

余すことなく吐き出せます。

それは万国共通です。

ただ表現に大きな違いがあるように思います。

 

愛している!愛しているんだ!!

(でもママが許してくれない。

パパもダメだっていう。

この世を恨むよ!!!)

と歌い上げるものが多い欧州の曲(個人的な意見ですが)に比べると、

 

日本歌曲は

あのとき実は僕たち両想いだったよね...?

ももう遅いね。死のう。。

と「もう!確認しないから!後悔するのよ!」と

しっかり者の学級委員にお説教されちゃいそうな

ジメジメしたものが多いように思います。

(個人的な意見ですよ!)

 

余談ですが、

最近演歌も好んで聴いていて、

天城越えなんて

「誰かに盗られるくらいなら殺していいですか?」ですよ。

恋というのは人を狂わすものなのだなと思いました。(24歳/学生/M)

 

今回のコンサートで特に印象的だった

風に吹かれて散っていく桜と昔の恋を重ねて歌った「さくら横ちょう」(中田喜直作曲)

伴奏をしながら目頭が熱くなり鳥肌が立ってしまった「霧と話した」

も素晴らしく美しい失恋の歌です。

春先にお勧めするものでもないのかもしれませんが。。

 

ジブリ音楽が持つ懐かしさや純粋さは

ここオランダでも人気で、認知度も高いのですが、

日本歌曲が表す、日本人のお腹の底に眠る

艶めかしさや妖艶さも広めていきたいものです!

笑う門には

私は4年ぶりの日本の年末年始を満喫し、
気が付けばバレンタインも終わり
2月も末日。
学校は1週間の春休みに入りました。

 



最近は有難いことに、
たくさんの優しくて面白い
学校の仲間に恵まれ、
幸せいっぱいの毎日を過ごしております。

元々楽観的ではありましたが、
ここ数ヶ月は一層心が軽やかに感じ、
以前と何が違うのかと考えていました。

ずばり、、、ヨガです!

一昨年に手を痛めてから、
身体にいいものは全て試そうと思い立ち、
学校の選択授業にある
"音楽家の為のヨガクラス"を
受け始めたのが昨年11月。

私はヨガには全くの無関心で、
むしろ「大地を感じるとは…?」と
リラックスとは懸け離れた思考を
持っていたので、
受け始めた当初も半信半疑でしたが、
このクラスの先生が
とても素晴らしくて、、、。

彼女自身もピアニストの為、
私の怪我も自分のことのように思い、
一緒に解決策を考えてくれました。

音楽家に限らず、
自分のことを卑下する人が多い中で、
必要以上に自分にも他人にも
追い詰める事をやめて、
他人との違いも受け入れ、
何事にもオープンマインドで居る事を
彼女から学びました。

そうしたら、毎日自然と
"笑う門には福来る"ように思います。

人との交流も、新しい体験も、
食わず嫌いをしていてはいけませんね!
(実際の食わず嫌いはしたこともないのに…)

大地を感じているかは別として、
心をリフレッシュする一つの方法として、
ヨガ、おすすめです。


春休み中に論文を終え、
来月に控えた日本の曲を中心とした
歌手たちとのコンサート(オランダ、ライデン)と、
ソロコンサート(オランダ、デン・ハーグ)に向け
エンジンをかけたいと思います!