お腹の中のちょうちょ

ピアニスト田坂麻木の音楽と関係あったりなかったりな日々の記録

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

プログラムノート④ラフマニノフ:前奏曲

これまでの長い音楽の歴史の中で、前奏曲というスタイルは様々な捉え方をされてきました。 元来、即興的に演奏されるものでしたが、後にそれを楽譜に書き残すようになり、演奏技術を披露したり、自由な作風を受け入れる曲と変貌していきます。 コースの前菜…

プログラムノート③ショパン バラード3番

私がこの曲に出会ったのは、中学3年生の秋。高校受験の入試の課題曲でした。その当時は先生に言われたことをとにかく頭と身体に叩き込むことに必死で客観的に音楽を楽しむ余裕はありませんでした。月日は流れ、、、10余年、、、10余年?!?!流れすぎた気も…

プログラムノート② ショパン スケルツォ第2番

スケルツォ4曲中、最も人気の高い作品です。どこかで耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。 変ロ短調の何かを問いかけるような3連符に、決別を告げるような鋭い和音が対になって曲は幕開けします。変二長調で世界が広がり、ショパンらしい半音の…

プログラムノート①ショパン 英雄ポロネーズ

みなさん、こんにちは。お元気ですか。久しぶりの更新となってしまいました。完全帰国をしてからあっという間に1年が経ち、第5回リサイタル 音のパレットシリーズ vol.2 Opus.赤 まで1ヶ月を切りました!そこで、リサイタル前恒例のプログラム解説を今日から…