自信貯金
大変ご無沙汰しております。
みなさま、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
桜の花も満開になり
本帰国してから2度目の春を迎えました。
先週、今年度最後のレッスンが終わりました。
2018年の1月から開講し、集まってくださった小さなピアニストの皆さんはこの1年で出来る事が沢山増えました。鍵盤の場所や、楽譜の読み方、ピアノのペダルの秘密、作曲家の名前や時代背景、舞曲の種類にリズムの取り方、音楽のテクスチャーなどなど沢山のことを一緒に学び、毎週のレッスンで1つずつステップアップする姿を横で見届ける喜びをたくさん経験させて頂きました。
"出来ないことを出来るようにするお手伝い"はできますが、実際に"出来るようにする"のは生徒の皆さんの努力以外のなにものでもありません。自分をもっともっと褒めて自信をつけて欲しいと思います!
私はただただ好きという気持ちだけでピアノを続けてきましたが、自分のピアノにおける長所をよくわかっていませんでした。というより、考えたことがありませんでした。「あれができない」「これが弾けない」という欠点ばかりをかき集めて、それらを解決するのに必死で、「ここが私の魅力」と胸を張っていえるところを自分自身知らなかったのです。
自分の良さって、自分ではよくわからなくて、他人に言われて初めて気付くものの方が多い気がします。
私は留学中に出会った教授方や音楽院の仲間から気付かせてもらいました。自分の良さを知る事は自信につながると感じています。
ピアノに限らず、子供たちの世界でも大人の世界でも、傷つく事ってたくさんあります。ちょっとした事で自信が無くなったり、昨日まであった勇気が今日は湧かなかったり、誰でも臆病になってしまうことがあると思いますが、"自信貯金"をいっぱい蓄えておけばそこから自信を引き出して壁を乗り越えるエネルギーの足しになるかもしれません。
今年度最後のレッスンで、生徒の皆さんに皆んなの良いところを書いた修了証をお渡ししました。小さなピアニストの皆さんの自信貯金になりますように。